職業病とも言われる看護師の腰痛の原因とは

日々業務に追われ忙しい看護師が抱える悩みの1つに、腰痛があります。慢性的な痛みの症状に悩まされている看護師も多く、職業病とも言われています。症状が重くなると仕事にも支障をきたしてしまう、辛い腰痛の原因はどこにあるのかというと、次の3つが挙げられます。

まず1つめは、業務による体への負担です。看護師の業務は立ち仕事が多く、また業務の8割は中腰で行っているという調査結果もあります。ベッドから車椅子への移乗介助など、患者の体を支えたまま腰をひねるような業務もあり、下半身への負担がとても大きいため、腰痛になりやすいのです。

2つめの原因として挙げられるのは、不規則な生活です。夜勤のある職場で働いている看護師は特に、日勤の日と夜勤の日をくり返すことで生活リズムが乱れやすくなります。そうなると、体を休めきれずに疲れがどんどん溜まり、筋力も戻りきらないまま体を酷使し続けることになるため、腰痛になってしまうのです。

3つめの原因は、精神的な負担です。業務に追われる忙しさや不規則な生活により、ストレスを感じている看護師は多く、そのストレスが自律神経の乱れを引き起こす場合があります。それによって腰痛以外にも、「頭が痛い」「吐き気がする」「寝られない」など、さまざまな体の異変が起こってしまうのです。

職業病だから仕方ないと諦めてしまわず、腰に異常を感じたら無理をせずに、それ以上ひどくならないように対策することが大切です。また、予防も大切であるという情報が《看護師のための腰痛対策委員会》というサイトにありました。